V6ファンのみなさまにこそCan't Get Enough同日発売のABC座を薦めたい話

時は少し遡り2017年2月14日。バレンタインデー当日。
A.B.C-Zが座長を務める舞台、ABC座2016 株式会社応援屋!!~OH&YEAH!!~(以下応援屋)の映像化の発売が3/15に決定しました。
http://abcz.ponycanyon.co.jp/disc/bd/18.htmlabcz.ponycanyon.co.jp

どれだけこのときを待ち望んだことだろう!


今回なぜA.B.C-Zの、ハードルの高そうな舞台DVDをV6ファンのみなさまにオススメしたいのか。

実のところ約1年ぶりのV6新譜「Can't Get Enough」と同日発売だから
という理由以上に楽曲にこだわりのあるV6ファンの方にだからこそ、薦めたい点があるのです。

本作は、V6の革命家、みんな大好き!
ご存知 西寺郷太氏(以下郷太さん)が、
劇中歌、BGMと音楽のすべて、なんなら脚本までも担当している作品なのです。*1



応援屋は郷太さんの書き下ろした新曲が11曲も詰まった、
郷太さん楽曲のカタログミュージカルといっても過言ではないのです!*2

V6ファンの方もタレントさん目当てとしてでなく、作品として十二分に楽しめるすこし風変わりなジャニーズ舞台、という意です。*3


どこをとっても西寺郷太さんのジャニーズというブランドへのリスペクトがつまったこの応援屋。
トンチキなワードにトンチキな現象が、メロディや歌詞、はたまた台詞に四方八方爆散している珠玉のジャニーズエンターテインメント!
今現在(2017年3月)この世に残る上で一番ホットなジャニーズ舞台が、形になろうとしているのです!
その、ホットなエンターテインメントを話のわかるV6ファンのみなさんに聞いて欲しい、そんな旨でのブログです。前振りが長くなりすみません。



さて応援屋、あらすじが気になるかたはどうぞ以下ご拝読ください…
とURLを添付したかったのに、恐ろしいことにどこっにも詳細が載っておらずだったので、情報局メールを引用し、登場人物紹介だけ貼っておきます。
さてはファン以外に売る気ないな?!郷太さんのネームバリューを無駄にしてはいけないだろう!しっかりしてくれ!

ーーー今回のABC座のテーマは「応援」。
橋本良亮はクールな敏腕ブロガーでありプロデューサー(いしけん)、
河合郁人は毒舌の元予備校講師(修也)、
戸塚祥太は10年間同じコンビニで働き高校野球に命を燃やす男(ジョー)、
五関晃一はコンピュータと対局し敗北した事実を引きずる将棋士(桂馬)、
塚田僚一は五関演じる棋士の元将棋仲間で今は挫折し引きこもりの御曹司(くりくり)を演じています。
全ての悩める人、くじけそうな人を応援する「株式会社 応援屋」を中心に様々な人間ドラマが交差していく、今回のABC座からも目が離せません!

私の言葉で申し訳ないのですが、ざっく〜りあらすじを説明すると、
いしけんが過去に作った人の不幸をお金にする会社(デジタルコープス)VSいしけんが新しく作った人の幸せをお金にする会社(株式会社応援屋)、その代理戦争が将棋にて今行われようとしている。その中で渦巻く人間関係。はたしていしけんは過去の自分に勝つことができるのかーー?
という感じかと。

以下曲目も記載しておきます。

☆一幕
マーチングバンド
OH&YEAH!!/A.B.C-Z
ビニ傘 to Real Love(BGM)
腐れ縁・イン・ザ・レイン/修也、ジョー
将棋 BANG! #1/桂馬、くりくり、A.B.C-Z
人の心はマスマティックス?/いしけん、くりくり、桂馬
We're DIGITAL BOYS/デジタルボーイズ
シンドイシンドイシンドバット/シンドバッズ
Waiting for you/いしけん、A.B.C-Z
Change Your Mind/いしけん、修也、ジョー、くりくり、桂馬
☆ 二幕
One More Kiss/A.B.C-Z
The Same Birthday/裕美子
サポーターズ #INTERLUDE/いしけん
桂馬のジレンマ/桂馬
人の不幸をクリック、クリック、クリック/デジタルコープスの皆さん
将棋 BANG! #2/桂馬、デジタルボーイズ
Delicious/桂馬、A.B.C-Z
The Same Birthday/裕美子
Change Your Mind Ⅱ/応援屋の皆さん
サポーターズ/応援屋の皆さん
★ショータイム
Take a "5"Train
Shower Gate
Fantastic Ride
Moonlight Walker
サポーターズ〜ABC〜サポーターズ



こうも長々と説明しておいてV6ファンのみなさんに薦めたいのは、実は演目の内容じゃない、タレントの役柄でもない。そこじゃない。
なにより台詞、曲目に散りばめられた郷太さんの生み出したトンチキのかけらを少しでいい、知って欲しいのです。

思い出は記憶の中、ニュアンス違いはあるかもしれませんが、それらを6つピックアップしました。お付き合いいただけるとうれしいです。
(以下ネタバレにはなりますが、読んだところでまるでわからないと思うので安心してください。)



#1劇中歌 「将棋BANG!」より
「将棋盤DO IT」
「天才少年集結千駄ヶ谷

ーーDO IT=将棋、をするんです。千駄ヶ谷で。そう、天才少年達が。
訳はわかるようでその羅列とラップ節なのがまた、すこし様子が変な理由。しかし語感はよく、耳に入ると焼きついてしまい離れないワード達。
ちなみに千駄ヶ谷将棋会館のある東京都の実際の地名。



#2橋本くん演じるいしけんの名刺を見た戸塚くん演じるジョーとの会話の一部より
「かっこいい名刺ですね!」
「ダサいのは狙いです」

ーージャニーズ事務所の絶妙な”ダサさ”が万人ウケのイズムを生むというジャニーズエンターテインメントの縮図がここには存在するのでは?という郷太さんのニクい言葉遊び。にしても非情な言葉のドッヂボール。



#3塚田くん演じるくりくりが戸塚くん演じるジョーにむけて言う台詞
「マッスルパラダイス」

ーーー腕を鍛える定番ストレッチマシン、ペクトラルフライをメインに、筋肉を鍛える行為の総称…だと思う。
上裸男2人が筋トレをするだけのシーン。このシーン全体をファンは総称してマッスルパラダイスとも呼んでいた。ちなみにマッスルパラダイスの概念にきちんとした説明は観てもつけられない。マッスルパラダイスの解釈はその人に委ねられ、概念にとらわれないからである。蛇足情報としては戸塚くんの”今日のアンダーウェア”が拝めるサービスシーンとしても人気が高かった。



#4劇中歌「Delisious」より
「Deliciousな愛が欲しくて君を探すよ」「媚薬に溺れて神々とのPlay」

ーー目玉シーンの曲。
20th century「DANICNG MACHINE」二番Bメロ「INSTANTな愛憎じゃない」や、
POISON PEACHPEACH SARCH  探してた」「君を食べちゃいたい」「君を味わいたい」
が想起され、まごうことなき(ポップチューンを叩き込んだ)郷太さんのつくるジャニーズ楽曲なんだと実感した一節。食と愛や恋を擦り合わせるとなんでこうも奥行きが出るんだろうか、ズルい!生理欲求のファンファーレ。

そもそもDeliciousな愛とはなんぞや。
わかるようでいてやっぱりまるでわからない。読んでくださっている方も勿論わからんでしょうが、これ、前後間を理解して見ても実はもう全くわからない。それくらい突飛な、どこからでてきたんだというDelicious。
ただこの強烈なワードチョイスで以って場がまるで成立しているのだからさすがジャニーズ舞台なのだなと実感する。
理屈ぬきに絶対に忘れない絶妙な言葉選び。キョーレツ。ツーカイ。

さらに媚薬に溺れて神々とplay、この一節でさらなる脳天直下の雷がオーディエンスをおそう。目玉シーンのキーパーソン、五関くん演じる桂馬は神(しかも複数)と寝た男だと、Deliciousという歌がそう唱えるのである。っていうか自分で歌っちゃってる。凡人が持ち合わせていない尺度での話で、やっぱりさっぱりすっかり意味はわからないのだけど、なにやら圧倒的にスケールの違う次元の人間らしいことだけはわかる。



#5劇中歌、ショータイム「サポーターズ」より
「君をサポートしたい どんなに辛い夜も
涙が枯れ果てたとしても 1人じゃない忘れないで 僕も君に救われたんだよ だから遠慮なんていらないのさ」

ーーA.B.C-Zにおけるど直球なV6「ミュージック・ライフ」のそれである。ABC座ラストを飾る曲でいて頭サビの詞。
君が信じてくれたから、全身に傷負っても、奏で続けられるというソレなのである。ただ、そこにオシャレな形容は実装されていない。愚直で泥っぽくガムシャラな、彼らの丸裸なミュージック・ライフである。これがA.B.C-Zのグループカラーともとれる。



#6劇中歌「サポーターズ」〜少年隊「ABC」より
「ABCからのZ!全力!」「ABCからの全身全霊!」

ーー上記で話したサポーターズの途中で少年隊の名曲「ABC」が入り込む。突然のABC、そしてまたその歌詞のアレンジのクセがすごい。原曲を聴いたことある方はわかるだろうか。サビ「A!B!C!アルファベットラブ」が 、「A! B! C!からのZ!全力!」というまるで聴いたことないABCとして生まれおちる。
根本、リズムがちがう。ただ一清さん(演出)が許してくれたんだから、これで良いらしい。A.B.C-Zの歌うABCは、これがいい。むしろこれでいてくれないといやだ。
そもそも恋のABCはCまでて事足るんじゃないのか。Zまでくるとどこまで進んじゃうっていうの…
答えはそう、”アイドルをサポートし、サポートされる”関係こそZの域なのでした。




印象強いパワーワードの数々、郷太さんの言葉の持つ強さに骨抜きにされているなと羅列したところで改めて自分も気づかされました。

少年隊要素を含めばOne More Kissは元々郷太さんが少年隊のために作った未発表曲なうえ、セイヤ!セイヤ!の合いの手がまたなんとも愛おしかったり。(なんならV6ファンに馴染み深いコンビのもう一人、corin.さんが編曲を手がけています。あの、にしこりコンビです。もう…嫌いなわけないよね…)
Waiting for you はそれこそ少年隊「君だけに」のようなニュアンスでいますし、
雨に唄えば」のインスパイア曲、腐れ縁イン・ザ・レイン、、
あげるときりがないくらいそれはそれは楽曲の宝庫でした。
台詞に関しても、頭を殴られたようにクラクラする言葉が星の数ほどあるのだけれど、話すときりがないので、割愛します。



応援屋は、郷太さんの作品を知る方、ジャニーズ楽曲を聴く方、ジャニーズのトンチキが大好物な方などなど、そのみなさんに間違いなく”Deliciousな愛”をお届けできる。と私は思っております。
みなさん、こんなところにも素敵な娯楽がありましたよ!



とはいえ、すべてを強いることはできません。あとはみなさまの好奇心次第!
そもそも、好きなアイドルが歌うからこそ付加価値を見出す方もいらっしゃいます。ただ、同じブレインの音楽やエンターテイメントに、好きなアイドルを見出し解釈を広げる楽しみ方、またA.B.C-Zが気になっているV6ファンの方にはこんなとっておきな機会、めったにないなと思いお話しさせていただいた次第です。


少しでも興味が湧くきっかけになれば、とても嬉しいです。






おせっかいですが、お手頃価格で手に入るリンクも貼っておきますね。からの了!全力!
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Can't Get Enoughでお世話になっているセブンネット
http://7net.omni7.jp/detail/14006692877net.omni7.jp
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限定クーポンで買うのも手ですね。
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*1:昨年1月公演の郷太さん音楽、一清氏脚本の舞台「JAM TOWN」 を観劇して感動したA.B.C-Z戸塚くん、河合くんがこんな舞台をやりたい!と直談判したことで決定したのがこの応援屋でした。表題曲OH&YEAH!に関してはもはやJAMTOWN表題曲の横浜ジャムタウン。郷太さんのセルフオマージュなのかなとも、とれます。

*2:というとA.B.C-Zファン、怒るかな。怒るよね。 しかし何を隠そうA.B.C-Zファンが書いています。V6ファンの皆さんに向けてこういう言いまわしをすることをどうか今回大目に見てください。ちなみに今回の応援屋があって、A.B.C-Zは最も郷太さんに曲数を提供してもらったジャニーズグループになった。(17年TVジョンcolors3月号)

*3:このABC座はジャニー喜多川氏のお名前がついになくなった、その元年でもありました。つまりはこれもTTTとも違うジャニーズ舞台新境地。 今回時空は超えないし宇宙を語らないし血縁関係じゃないしはたまた本人役でもない。(ABC座12,15年、summary2012、ABC座12年、ABC座13年14年再演) しかしそれでいてジャニーズ事務所伝統(?)のトンチキは脚本音楽担当の郷太さん、演出担当の錦織一清氏によって確かに息づいている立派なジャニーズ舞台なので安心してほしい。